「21人いる!」

「21人いる!」のタイトルを聞き、

まずは、漫画家=萩尾望都さんの

SF漫画「11人いる」を思い出し、

すごく興味を持った。

 

さて、この「21人いる!」は、

徳島県立城東高等学校が、

今年 鹿児島で行われた

全国高校演劇大会において

最優秀賞を受賞した演劇作品。

その後、東京でも記念公演が行われ、

絶賛されたとのニュースを読み、

もともとタイトルに興味があった私も

どうにか観ることが叶わないものか

…と思っていた。

 

すると、一昨日、実家の姉が

たまたま地元のケーブルTVで

放映されていたのを録画したからと

Blu-rayディスクを貸してくれた。

すごく興味があった作品だけに、

昨日 早速再生してみた。

 

………すごい。

高校生の演劇を

軽く見ていたわけではないが、

こんなに迫力があり、

なにより脚本が素晴らしいから

ぐいぐい引き込まれてしまう。

いったい、この先に

何が待ち受けているのか…。

終盤にはハラハラしながら

ほんの一瞬も 目が離せない。

 

「戦争」という言葉は

結局一度も出てこなかった。

だけど…たびたび出てくる言葉、

「ボランティア」というのは、

戦時下の召集の意味に等しいのだろうか。

21人いたはずの

とある学校の演劇部の

地下豪のような部室…

そこから、一人、また一人と

ボランティアの召集がかかり

人が減っていき…

ラストは………

 

はぁ、泣いてしまった。

心にガツン ガツンと響いた。

城東高校生の演技も胸を打った。

演劇を好きな現代の高校生役を

みんなが見事に演じきった。

 

観る人を引き込んでいく力は

演技の中で、答えを

出してしまわないからなのか、

観る者の想像を激しく掻き立てる。

 

うまく書けないが、

実は今、2回目鑑賞した。

55分 あまりの演劇だが、今日も

飽きることなく一気に観てしまった。

はぁ、(;ω;)💨

今日も泣いてしまった。

実際の舞台を観るのとは

違うだろうが、

映像で観ても ものすごく

素晴らしい作品だと思います。

 

最優秀賞おめでとうございます。