名 刺

ワンコの散歩が職業のようになり

それ以外は すっかり

コタツムリ化していた この数年。

今さら働く気などなかったし、

この数年の悪体調からし

働ける気がしなかった。

 

なのに、突然 降ってきた。

昔 昔、支局の記者だった人からの

突然の依頼の電話から、

それは始まった。

 

本社に挨拶に行き、

様々な手続きを終えたものの、

いったい何から始めればいいのか、

そして何より

仕事の仕方など

何ひとつ教えてもらうことなく、

見よう見まね?で…というか、

こんな感じ? みたいに…というか、

適当に? 始まった。

 

自ら情報を集めるために

営業?にも出かけた(2~3回やけど)。

その時だったり、

取材に出かけたりした時、

久しぶりに名刺交換をした。

6月からの7ヶ月で、

30人の人との出会いがあった。

実際に出会った数は

たぶんもっと多いはず。

本社から最初に手渡された

私の名刺が100枚。

それが残り20枚を切っている。

…ということは、

名刺を交換をしなかった人も入れると、

80人余りの人とは出会ったのかな。

各支局のホンモノの記者さんと比べると

かなり少ない数字のようだけど…。

ま、そんなもんでしょ。

毎日 地域の情報や行政の課題を

収集するため走り回る記者さんとは

何もかも違ってるんだもんね。

ま、

比べない、比べない!(*´∇`*)

 

今日は、積み上げられた

メモの数々や、チラシ・資料など、

机上の紙類を片付けながら、

横に並べていた名刺に目を落とし、

今年出会った人の顔を思い出していた。

出会いは数じゃない…って

しみじみ思う。

胸がチクリと痛む相手もいたが、

今となれば、どの人にも

ずいぶんお世話になったなぁと

感謝の気持ちで一杯になる。

何にもわからない私なのに、

よく協力をしてくれたもんだ。

 

私が名刺をいただいた一人一人を

思い出すように、

私が名刺を渡した人の中にも

今日の私のように

名刺の名前を見て

何かを思い出してくれる人が

いるだろうか。

 

なーんて考える2023年の年の暮れ。。